2007年10月16日火曜日

旅105日目 ゲガルト修道院

LohasPackersの片割。
恭平の影武者、真野です。

今日は、久しぶりに観光に行ってきましたw
毎晩毎晩ネットカフェに引きこもり、
“アルメニアのネット難民”になりかけていたので、
今日はちゃんと日の光を浴びに
外へ飛び出しました。

向かったのはゲガルト修道院。
「ゲガルト」とは、「槍」の意味。
十字架にはりつけられた
イエス・キリスト。
彼の息の根を奪った
“ロンギヌスの槍”が
ここに収められていたことに由来するらしいです。
(エヴァン・ゲリオンを思い出したのは私だけ?)

イェレバンを、12:00に出発。
赤と黄色に染まる山々を眺めながら、
ミニバスとタクシーを乗り継いで、
約2時間。
山の奥地にひっそりとたたずむ
ゲガルト修道院に到着しました。


一枚岩をくりぬいてつくられたというこの修道院。
そのため、教会の色も背景と同化していますw
教会の内部が崖とくっついていて、
まるで洞窟を探検しているようでした。
教会のつくりは、シンプルで、
一切の無駄を排除したかのよう。

中央アジアを横断してきて、巨大で色鮮やかな
イスラム教のモスクを見てきた私たち。
そんな私たちにとって、この修道院は、
“禁欲”と“勤勉”の場であるという
印象を強く受けました。
俗世と距離をとり、
己を律し、
ただひたすら、
イエスの教えを
理解しようと勤める。
そんな当時の修行僧の
ストイックな生活が
目に浮かぶようでした。

教会の一番奥に祭壇があり、
マリアの絵がそこにありました。
灰色を削ってつくられたような空間に、
キャンドルとステンドグラスの
光に照らされたその画を眺めると、
マリアという存在が、
とても温かいものに感じられました。
そこに引き込まれるような感覚になります。




このような宗教施設を見てきて、
常に思うことですが、
本当に、よく考えてつくられている。
目に見える建物の構造もさることながら、
目に見えない、精神的な効果への配慮の仕方に、
いつも驚嘆させられます。

クルミ拾いをしながら、
対岸の崖の上から修道院の写真を撮っていると、
雨がしとしとと降ってきました。
紅葉に染まる山と、岩色の修道院。
薄くかかる雨雲と、切れ間からのぞく夕日。

神聖な雰囲気の景色を後に、
雨から逃れるようにイェレバンへと帰りました。

(帰り、ゲガルトからの帰りのバスがなかなか見つからず、
 雷鳴の鳴り響く中、雨に打たれながら、3キロほど歩く羽目に。。。
 最近、秋が深まり二人とも風邪気味なんですがw
 ゲガルト修道院へは、早い時刻へ行くことをお勧めします◎
 明日は、オペラだ!!Lohaspackers☆)

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